\話題にしづらい!/親に遺言書を頼むスマートなアプローチ

皆さんこんにちは。行政書士・社会福祉士の野澤です。
相続財産をめぐる争いを避けるためには遺言書を書いておくことが有効です。しかし、日本財団の調査によると、60歳~79歳で、遺言書をすでに作成している人は3.4%(自筆証書遺言が2.1%、公正証書遺言が1.3%)、近いうちに作成するつもりがある人は13.9%と、遺言書を書く方は少ない傾向です。
親族が遺言書の作成を希望される場合もあるかと思いますが、このように遺言書を書くことがポピュラーではない状況ですと、なかなか切り出せないのが現状ではないでしょうか。そこで今回は、親に遺言書を書いてもらうための提案方法とポイントをご紹介いたします。

目次

遺言書を書かない理由を知る

遺言書を書いてもらうには、遺言書を書かない理由を理解する必要があります。遺言書を書かない理由の代表例は次の3つです。

① 遺言書を書かなくてもトラブルは起きないと思うから
② 遺言書を書くのは死の直前だから(今はまだ書く時ではない)
③ 遺言書を書くのは手間がかかる、めんどう

それぞれの理由に対する提案方法をご紹介します。

① 遺言書を書かなくてもトラブルは起きないと思うから

トラブルが起きないと思っている方には、報道や知人から聞いた話などの事例を挙げて、書いて欲しい理由を説明するとよいかもしれません。
その際、ネガティブなケースだけではなく、遺言書があって良かったというポジティブなケースも含めるのが良いでしょう。

【参考】厚生労働省のデータによると、令和3年に亡くなった方の数は143万9809人。そして、令和3年の遺産分割調停の新規申立数は1万3565件。亡くなった方の中には相続人がいない方も含まれることから、100件に1件以上の割合で遺産分割調停が申し立てられていると考えられる。

② 遺言書を書くのは死の直前だから(今はまだ書く時ではない)

今はまだ遺言書を書く時ではないという方に対しては。病気になったり、判断能力が低下した場合の財産管理などについて話し合うことから初めてみるとよいかもしれません。
遺言書というと敬遠しがちな人でも、このような内容であればもう少し現実的に考えてくださる可能性があります。

③ 遺言書を書くのは手間がかかる、めんどう

遺言書を書くのに手間がかかる、めんどうだ、という方に対しては。提案するご自身で遺言書を書いてみるとよいかと思います。
ご自分が遺言書作成を経験をすることで提案に説得力が増しますし、ご自分が手間だと感じた部分については、できる範囲でフォローするという提案もできます。遺言書を作成するのはちょっと・・、という方は遺言書セミナーや専門家に相談してみることで、具体的な情報が得られ、説得力のあるお話ができるかもしれません。

さいごに

遺言書は、円満かつスムーズに相続を行うために有効な書類である前に、ご本人の意思を表すものです。
誰しもが作成しておいて良いものではありますが、作成を強要されることはあってはいけません。ご本人の意思を最優先にして、話し合うようにしてください。話しにくいという場合は、ぜひ専門家にご相談ください。
当事務所では、相続や遺言作成に関するご相談を承っております。少しでも不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。(初回相談料は無料です)

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