こんにちは。今週は日本中がWBCで熱く盛り上がりましたね!私も思わずテレビの前で叫んでしまいました。今年は野球観戦に行ってみたいなぁと思っています。
さて、皆さんは遺言書と聞いてどんなイメージをお持ちでしょうか?
「縁起でもない」「死がせまった人が書くもの」などというイメージが少しでも浮かんだ方は、もしかしたら遺言書と遺書を混同しているかもしれません。今日は遺言書と遺書の違いをご紹介いたします。
遺書【いしょ】とは
遺書とは、自分の死にあたって残す文書全般のことです。内容や要件などの決まりはありません。家族や友人に向けて思いを伝えたり、人生を振り返った感想、自ら死を選んだ理由など、様々なものがあります。
例えば、昔の武将が残した「辞世の句」は遺書の一種と言えます。豊臣秀吉の「露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢」が有名です。波乱に満ちた自分の人生を振り返り、人生の儚さを綴っています。
このように、遺書は自分の死にあたって思うことを記載したものです。そのため、死を間近にした方が書くものというイメージが強いのだと思います。
遺言書【ゆいごんしょ】とは
遺言書とは、万が一自分が亡くなった場合に、自分の財産や、家族の身分関係をどのようにするかを決めておくことができる法的効力のある書類です。要件や内容(遺言事項)も法律で決められており、遺言者が亡くなった場合は、原則遺言書に従って遺産の分割などが行われます。一方、遺言書が無い場合は、相続人全員で協議して遺産を分けることになるのですが、故人の意思は反映されませんので、一生懸命築き上げた財産が、ご自身の意に沿わないかたちで処分されてしまう可能性がある上に、相続人間の紛争でご家族に辛い思いをさせてしまう可能性もあるのです。
特に遺言書を書いた方が良いケースについては、こちらのブログでご紹介しております。
このように、遺言書は「万が一の時に備えるもの」ですので、死を意識した方だけが作成するものではありません。実際、法律で遺言書が書ける年齢とされているのは15歳以上です。
さいごに
いかがでしたか?ご紹介した通り遺言書は「万が一の時に備えるもの」で、死を意識した方だけが作成するものではありません。万が一の備えという意味では、保険や防災備蓄に似ているところがあると思います。皆さんの中にも、遺言書は書いていなくても、自分や家族のために何らかの保険に加入していたり、災害時の備えをしているという方は多いのではないでしょうか?元気な時にこそ病気や事故、災害への備えが出来るように、遺言書も元気なうちから作成することをお勧めいたします。
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